この記事では、おもに港湾や工場で用いられる「アンローダー」という重機についてまとめます。
・アンローダーの特徴
・アンローダーの使い方
・アンローダー使用の際の注意点
についてまとめています。
操作の機会が巡ってきそう・・・など、この「アンローダー」について手始めに知りたい方の役に立てば幸いです。
アンローダーの特徴
アンローダーは、石炭や鉱石、飼料などを荷揚げするための重機です。バラのものを大量に、かつ効率的に移動させるのに適しています。
アンローダーの多くは港湾での荷揚げに用いられますが、発電所や工場、製鉄所などでもよく用いられています。
アンローダーには様々な形式のものがあります。特徴的なアンローダーの1つとして「バケットコンベア」というものが先端に付いているものがあります。
これは先端にバケツ状のパーツが複数ついたベルトコンベアで、バラのものを大量にすくい上げて運搬することができるアンローダーです。
また、穀物を荷揚げするための「ニューマチックアンローダー」と呼ばれる種類のものがあります。これは空気の力で穀物を吸い上げるアンローダーです。
その他にも、アンローダーには用途や場所に応じて様々な種類のものがあります。
アンローダーの使い方
アンローダーを使うためには、免許が必要です。「クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)」もしくは限定なしの「クレーン・デリック運転士免許」を取得する必要があります。
各地の教習所で、最短1週間ほどの教習を経て免許を取得できます。
アンローダーには多くの種類があり、操作方法はそれぞれ異なります。多くは運転席に座り、レバーなどを操作します。
アンローダーで引き上げる荷に応じて、アンローダーの先端を動かしていきます。運転席で荷をチェックしながら、細かく先端を動かしていきます。
アンローダーの先端をずっと同じ場所に固定していると、荷が減って空振りが多くなり、作業効率が下がります。
減っていく荷に応じて動きを調整し、効率の良い荷揚げを行うには技術と経験が必要です。
アンローダーを使用する際の注意点
アンローダーはかなり大型の重機。移動・稼働の際には長いアームや部品が動きます。周囲に人や物がないか、安全確認は常に行う必要があります。
また、積み荷の中で作業している人がいる時もあります。アンローダーが効率よく稼働するよう、ブルドーザーなどでコンテナ端の荷を中心に寄せている場合です。
当然、アンローダーとぶつかってしまえば大事故になりかねません。最悪の場合は、命が関係します。
こうした、積み荷の中で作業する人の安全を考慮に入れることも重要です。
まとめ
アンローダーは、主にバラ荷を効率的に引き上げる重機。石炭や鉱石、穀物などを引き上げる際に用いられます。
港湾で船からの荷揚げに用いられることが多いですが、工場や発電所、製鉄所などでも使用されています。
アンローダーの操作にあたっては「クレーン・デリック運転士」免許が必要です。
アンローダーの種別によって操作方法は異なりますが、おもには運転席からアンローダーの先端を荷に応じて動かし、効率よく荷揚げできるように調整していきます。
アンローダーは大型重機ゆえに、少し操作を誤るだけでも大きな事故を引き起こしかねません。作業範囲に人や物がないか、常に安全確認を行う必要があります。
また、積荷の中で誰かが作業しているかも知れません。効率のいい荷揚げに気を取られることなく、安全確認することが必要です。