コンクリート床仕上げロボットのメリットデメリットを徹底解説

コンクリート床仕上げロボット

コンクリート床仕上げロボットにはどんなメリットがあるのでしょうか。

便利だと言われている反面、デメリットはあるのでしょうか。

ここではコンクリート床仕上げロボットのメリットとデメリットを徹底解説します。

作業の省力化と仕上がりの美しさを実現したコンクリート床仕上げロボット

コンクリート床仕上げロボット

近年、建設業界でその名を聞くことが増えてきたコンクリート床仕上げロボット。

建設現場ではそのユニークな姿と健気な働きぶりが話題になっており、過酷な肉体労働から作業員を開放しただけでなく、床面の仕上がりの美しさも向上しました。

従来から人力のみならず床仕上げ用の機械も使用されていましたが、問題点が多く、広く浸透するまでには至りませんでした。

コンクリート床仕上げロボットはすでに大きな成果を上げている一方で、まだ開発され始めてそれほど年月が経っていないため、課題もいくつか残されています。

コンクリート床仕上げロボットにどのようなメリットとデメリットがあるのか見てみましょう。

コンクリート床仕上げロボットのメリット

鉄道クレーンのメリットデメリット

コンクリート床仕上げロボットには作業人員の削減や軽量化、騒音の低減などさまざまなメリットがあります。

大成建設と筑波大学が開発したコンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、他社に先駆けて実用化されました。

T-iROBO Slab Finisher」はバッテリーで駆動し、軽量なモデルなため取り扱いが用意で、半自動で作業を行えます。

また、鹿島が開発した「NEWコテキング」は、従来使用されていたコテキングを大幅に改良し、数々の問題点を克服した画期的なモデルです。

エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットは最も軽量で、簡単な制御プログラムにより高度な自動走行を行うことが可能です。

以下で、コンクリート床仕上げロボットのメリットをそれぞれ詳細にご紹介します。

土間工の作業を軽減

元々は土間工と呼ばれる作業員が手作業で床仕上げを行い、中腰で長時間作業しなければならないため、その過酷さは問題視されていました。

コンクリート床仕上げロボットを使用することによって土間工は手作業による床仕上げ作業の必要がなくなり、過酷な肉体労働から開放されます。

コンクリート床仕上げロボットを使用する場合、土間工は作業前のセッティングと作業中のロボットの監視、時々遠隔操作を行うのみとなりました。

作業員の人員削減

コンクリート床仕上げロボットを使用すると、従来の土間工による人力作業に比べ床仕上げ作業に必要な人員の削減が可能です。

T-iROBO Slab Finisher」が床仕上げ作業を行う場合は、基本的に2名の作業員で十分なため、人力作業に比べ必要な人員を4分の1にまで削減しました。

また、鹿島の「NEWコテキング」は人力作業に換算して最大7人分の作業を行うことができます。

作業時間の短縮

コンクリート床仕上げロボットは、従来の土間工による人力作業に比べ大幅に作業時間の短縮を実現しています。

T-iROBO Slab Finisher」は人力作業に比べ作業効率は3~4倍に向上しました。

また、「NEWコテキング」は人力作業に比べ最大で7倍の作業効率を実現しています。

騒音の軽減

それまで使用されていた床仕上げ用の機械はおもに内燃機関で駆動していたため、近隣住宅への騒音の被害が問題視されていました。

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」や「NEWコテキング」はバッテリーによる電力で駆動するので、騒音は大幅に低減しています。

エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットも同じくバッテリーによる駆動で、騒音は抑えられています。

環境への好影響

それまで使用されていた床仕上げ用の機械はおもにガソリンエンジンで駆動していたため、特にビルや倉庫などの室内では排気ガスを排出することがデメリットでした。

作業空間に排気ガスが充満するため定期的な換気が必要になるなど、作業員に対する健康面への影響も問題視されていました。

T-iROBO Slab Finisher」や「NEWコテキング」、エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットはバッテリーにより駆動するので、環境に優しい作業が行えます。

着脱式バッテリー搭載で機動力の向上

従来から使用されていた床仕上げ用の機械で、電動で作業できるものとしては鹿島の「コテキング」がありました。

コテキングは内燃機関による駆動ではないので排気ガスを排出しない点はメリットでしたが、電源ケーブルで接続されていたため機動力に欠けるデメリットがありました。

T-iROBO Slab Finisher」や「NEWコテキング」、エフエージェイのコンクリート床仕上げロボットは着脱式バッテリーを搭載しているので、機動力が大幅に向上しています。

無線による遠隔操作が可能

従来の機械は搭乗式であったり電源ケーブルに接続されていたため、作業員が機械と共に移動しながら床仕上げを行う必要がありました。

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、無線を使用して200m以上離れて操作することが可能です。

エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットはレーザー光線と磁力センサーを使用して作業エリアを自動で感知しますが、無線で操作することも可能です。

軽量で作業場所を選ばない

従来から使用されていた床仕上げ用の機械は重量が重いため、使用できる場所が限られていました。

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、重量が約95kgと大幅に軽量化を実現し、あらゆる作業場所にも対応できます。

エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットは2軸が独立で駆動する仕組みのため、大幅な軽量化を達成しています。

コンクリート床仕上げロボットのデメリット

鉄道クレーンのメリットデメリット

コンクリート床仕上げロボットはメリットが多い一方で、まだ開発されて間もないため、問題点も残されています。

以下で、コンクリート床仕上げロボットのデメリットをそれぞれ詳細にご紹介します。

作業可能時間が比較的短い

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、作業可能時間が約3時間です。

大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載する「NEWコテキング」でも作業可能時間は3時間余りとなっています。

エフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットの作業可能時間は約2時間です。

また、バッテリーの充電には2時間以上かかるため、長時間の作業を行うためには予備のバッテリーの用意が必要になります。

バッテリーは感電や爆発の危険性あり

コンクリート床仕上げロボットはバッテリーによる電力で稼働しています。

バッテリーは鉛バッテリーでもリチウムイオンバッテリーでも感電の危険性があり、可能性は低いとはいえ、誤ってプラスとマイナスそれぞれの電極に同時に触れると感電します。

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」のリチウムイオンバッテリーは、25.6Vの40Ahです。

25.6Vの40Ahとはいえ甘く見ていると、最悪の場合は電流が心臓を通過し危険な状態になる可能性もあります。

バッテリーには爆発の危険性もあり、鉛バッテリーでもリチウムイオンバッテリーでも電極をつなぎ間違えると加熱し、最悪のケースは爆発する可能性があります。

ただし一般的にはヒューズが付いているので過電流が流れれば断線します。

また、充電のし過ぎでも発熱する場合があるので注意しましょう。

価格がまだ高価

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、日建リースが販売とレンタルを行っています。

問題は価格が高価なことで、本体価格は450万円、レンタルでも月額25万円かかります。

まだ大量生産されていないため、今後多くの受注があれば価格が下がっていく可能性もあります。

コンクリート床仕上げロボットの今後向かうべき姿は?

コンクリート床仕上げロボットは年々進化しています。

T-iROBO Slab Finisher」はすでに勾配のある床仕上げやR形状という特殊な床にも対応できるよう新しい技術が導入されました。

T-iROBO Slab Finisher」はフルモデルチェンジも予定されています。

将来は作業員が監視する必要のない完全自動作業を行ったり、放射能を浴びる危険な環境での作業などが期待されています。

すでにエフエージェイが開発したコンクリート床仕上げロボットは高度な自動走行を行うことが可能です。

多くの建設現場でコンクリート床仕上げロボットが使用されるようになれば、将来の大量生産にもつながり、低価格化も実現できるでしょう。

まとめ

コンクリート床仕上げロボットは多くのメリットがあり、特に土間工の過酷な肉体労働が不要になったことは画期的で、建設業界のイメージをも変える可能性があります。

デメリットとしてはまだ価格が高価なことなどが挙げられます。

コンクリート床仕上げロボットは今後も各社がしのぎを削って新製品の開発が行われ、建設業界に新しい風を吹き込んでくれるでしょう。

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