穴掘建柱車のメリットデメリットを解説

穴掘建柱車(ポールセッター)は、電柱を建てる際に活躍する建設機械です。非常にオールマイティーで、様々な現場で活躍します。

この記事では、穴掘建柱車のメリット・デメリットをまとめます。

これから穴掘建柱車で作業を行う方の参考になれば幸いです。

1 穴掘建柱車のメリット

1-1 ポールを建てるだけでなく、引き抜くこともできる

穴掘建柱車(ポールセッター)は、穴を掘るだけでなく柱を吊り下げる・埋めるといった作業もできます。

電柱や信号機といったポールを建てる際、穴掘建柱車が1台あれば大抵の工事が完了してしまいます。

他の様々な重機を使用しなくてもよいので、現場によってはものの数分で電柱の設置が完了してしまうほどです。工期やコストの短縮に繋がります。

また、穴掘建柱車はポールの引き抜き(抜柱)もできます。活躍の幅が非常に広く、便利な建設機械です。

1-2 スクリュー・オーガの取り換えで幅広い建柱に対応

穴掘建柱車によっては、掘削スクリューやその先端のオーガと呼ばれる部分を交換することができます。

この特徴により、電柱よりも細い柱を建てることができます

また、どんな地盤が来ても柔軟に対応することもできます。

2 穴掘建柱車のデメリット

穴掘建柱車はマルチに活躍できる優れた建設機械である一方、作業範囲が広く事故につながる危険性もあります。

事故のリスクをしっかり防ぐことが求められます。

2-1 過負荷による転倒

実際に起きたものとして、穴掘建柱車で電柱を吊り下げている際にバランスを崩して転倒したという事例が報告されています。

原因は、作業範囲を広げたことでバランスを大きく崩してしまったことにあります。

穴掘建柱車のクレーン部分はよく伸びるので、この様にバランスを崩す事故が発生しかねません。

無理のない作業範囲が保たれているか、常にチェックする必要があります。

2-2 吊り下げた電柱が他の場所にぶつかる

クレーンで電柱を吊り下げている際、大きく揺れることで他の場所にぶつかり破損してしまうという事例も報告されています。

この際の主な原因として、電柱を吊り下げる際の固定の仕方が不適切だったということが挙げられます。

電柱の固定が確実に行われるよう、慎重なチェックが求められます。

特に劣化・破損した電柱の引き抜き工事の際は、途中で折れてしまうリスクも考慮しつつ電柱を固定する必要があります。

2-3 クレーンを電線に引っかける

穴掘建柱車は、主に電柱の設置・引き抜きに用いられる建設機械。作業する場所の周辺には、すでに電線が掛かっている場合もあります。

その際、自分が作業する場所に気を取られすぎると危険です。高く伸ばしたクレーン部分が電線に引っかかり、事故や停電につながる恐れがあります。

周辺を作業員みんなでチェックし、危険を避けていくことが求められます。

3 まとめ

穴掘建柱車は、非常にオールマイティーな建設機械。電柱だけでなく様々なポールを建てられる他、様々な地盤にも対応します。

穴掘建柱車を使用する際には、事故の危険にも気を配ることが必要です。バランスを崩して転倒したり、他のものを傷つけたり引っ掛けたりしないように注意が求められます。

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